Japanese
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特集 末梢神経―Current Concept in 2022
Ⅱ.末梢神経疾患の診断
身体所見のとり方
How to take physical findings
澤田 智一
1
Tomokazu SAWADA
1
1静岡市立静岡病院,整形外科
キーワード:
Physical findings
,
Manual muscle testing
,
Sensory
Keyword:
Physical findings
,
Manual muscle testing
,
Sensory
pp.491-497
発行日 2022年4月30日
Published Date 2022/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002116
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要旨:身体所見をはじめとした基礎的な診察の方法とそのポイントについて説明した。病歴では既往歴,現病歴,生活歴を詳しく聴取する。発症形式により原因の推定が可能であり,生活歴は治療法選択に重要である。筋萎縮や徒手筋力テスト(MMT)は必ず左右差をみる。MMTのポイントは健側と比較する,筋腹を触知する,腱の緊張で判断することである。できるだけ神経支配順に診察していくと損傷神経,損傷高位がわかりやすい。感覚障害の範囲はルーレットを使用し,異常部から健常部に向かって検査を行い,境界部ではルーレットをゆっくりと動かす。詳細な身体所見をとることで,損傷神経,損傷高位,疾患がある程度鑑別できる。さらに電気生理学的検査など客観的な検査を行うことで確定診断に至ることができる。
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