今月の主題 胆膵疾患はこう診る―緊急処置からフォローアップまで
基本的診察法・検査法
身体所見のとり方
露口 利夫
1
,
山口 武人
1
,
税所 宏光
1
1千葉大学大学院医学研究院腫瘍内科学
pp.1336-1338
発行日 2005年8月10日
Published Date 2005/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100218
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ポイント
急性胆管炎の古典的臨床徴候であるCharcot 3徴(腹痛,発熱,黄疸)の感度は50~70%程度であり,胆管炎の診断は身体所見のみでは困難である.
sonographic Murphy signとは,急性胆囊炎患者において超音波映像下に胆囊を探触子で圧迫した際に圧痛がみられる所見であり,正診率の高い所見として知られる.
急性膵炎の臨床徴候に特異的な所見はないが,腹痛,背部への放散痛,食欲不振,嘔気・嘔吐,腸雑音減弱などが頻度の高い徴候である.
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