Japanese
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特集 肘関節鏡視下手術のテクニック
小児上腕骨外側顆骨折に対する関節鏡補助下手術
Arthroscopically assisted surgery for lateral humeral condyle fractures in children
大浦 圭一郎
1
,
轉法輪 光
2
,
島田 幸造
2
Keiichiro OURA
1
,
Ko TEMPORIN
2
1第二大阪警察病院,整形外科
2地域医療機能推進機構大阪病院,整形外科
キーワード:
Pediatric lateral humeral condyle fractures
,
Arthroscopic surgery
,
Minimally invasive surgery
Keyword:
Pediatric lateral humeral condyle fractures
,
Arthroscopic surgery
,
Minimally invasive surgery
pp.443-449
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002098
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要旨:近年,小児上腕骨外側顆骨折に対して低侵襲な関節鏡補助下手術も行われている。関節鏡補助下手術の最も良い適応は比較的転位の軽度な症例である。手術は仰臥位で行い,ポータルは前内側ポータルと前外側ポータルを基本とし,必要に応じて後外側(ソフトスポット)ポータルも追加する。鏡視下に骨片を整復しながらKirschner鋼線を刺入して仮固定し,X線透視下にKirschner鋼線を追加する。Kirschner鋼線は皮膚外で曲げて,骨癒合後に外来で抜去する。外固定は長上肢ギプスで6週間程度行う。小児上腕骨外側顆骨折では容易に整復できそうな軽度な転位でも,関節面がX線透視で十分確認できないという理由で,大きく展開する直視下手術が行われることが多かった。このような症例に対して,低侵襲に整復を確認しKirschner鋼線を刺入できる関節鏡補助下手術の臨床的意義は大きいと考えられる。
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