連載 すっきりわかる 骨折の分類使い方講座
(肩〜肘関節編 第4回)
「上腕骨外側顆骨折(小児)」
友利 裕二
1
1日本医科大学付属病院整形外科
pp.944-951
発行日 2025年9月19日
Published Date 2025/9/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002282
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小児の上腕骨外側顆骨折は,小児肘部骨折の約12~20%を占める頻度の高い骨折であり,適切な治療と予後予測のためには骨折型の評価が不可欠である。これまでに複数の分類法が提唱されており,骨折線の走行,骨片の転位,関節面の連続性(軟骨ヒンジの有無)など,異なる視点から分類基準が定められている。以下では,主要な5つの分類法(Milch分類,Jakob分類,Finnbogason分類,Weiss分類,Song分類)について,その定義,基準,臨床的意義(診断・予後・治療方針への影響),および画像評価法との関連を概説する。

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