発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013191384
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
CTナビゲーションシステム(CTナビ)を使用せずにX線透視下に頸椎椎弓根スクリュー(CPS)を刺入した16例(A群)と、CTナビを使用してCPSを刺入した39例(B群)を対象とし、術後CTを撮影してCPSの精度を調査した。内外側逸脱について水平断像を、頭尾側逸脱について再構成された矢状断像および冠状断像を用いて測定し、Neoらの報告に準じてgrade 0:逸脱なし、grade 1:2mm以下の逸脱、grade 2:2~4mmの逸脱、grade 3:4mm以上の逸脱または完全逸脱、と評価した。その結果、神経血管損傷のリスクが高いgrade 2以上の逸脱率はA群21.1%、B群7.4%であり、B群で有意に減少していた。しかし、実際には両群ともCPS逸脱に伴う神経血管合併症は認めなかった。B群のgrade 2以上のCPS逸脱の方向は外側11本、尾側3本であり、高位別逸脱率はC4とC5で高い傾向にあった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013