Japanese
English
臨床
びまん性特発性骨増殖症に生じた胸腰椎損傷に対する経皮的椎弓根スクリューの治療成績
Surgical outcome using percutaneous pedicle screw and rod system for thoraco-lumbar spinal injury in diffuse idiopathic skeletal hyperostosis with aged people
中原 誠之
1
,
大久保 直規
1
,
浜田 佳孝
1
,
稲熊 真理
1
,
波多野 希
1
Masayuki NAKAHARA
1
1北須磨病院,整形外科
キーワード:
Ankylosing spine
,
Spinal injury
,
Pedicle screw
Keyword:
Ankylosing spine
,
Spinal injury
,
Pedicle screw
pp.797-801
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000915
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要旨:びまん性特発性骨増殖症に生じた胸腰椎損傷に対し,経皮的椎弓根スクリューで脊椎固定を行った13例の治療成績を調査した。年齢は中央値80歳,軽微な外傷が7例,胸腰椎移行部損傷が9例であった。YAM値は77%で,固定範囲は損傷部から3頭尾側椎体までの固定が11例,4頭尾側椎体と2頭尾側椎体までが各1例であり,骨癒合期間は8カ月であった。周術期合併症は3例で生じたが,脳挫傷例と脊髄損傷例を除く11例が受傷前のADLまで回復した。局所角は術中腹臥位固定後K(後弯)9.5°,術後荷重時K17°となった。3頭尾側椎体までの固定にもかかわらず,術中腹臥位固定後K20°から術後荷重時K32°へと大きく後弯化した1例でスクリューの引き抜きを生じた。結果はおおむね良好であったが,臥位と荷重位での後弯角の差が大きい1例で再固定術を要した。
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