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特集 整形外科領域におけるリアルワールドデータを用いた研究
全国骨・軟部腫瘍登録データを用いた四肢・体幹部原発悪性軟部腫瘍の予後予測ノモグラムの開発
Development of prognostic nomograms for primary soft tissue sarcomas of the trunk and extremity based on the data from the Bone and Soft Tissue Tumor Registry in Japan
関水 壮哉
1
,
小倉 浩一
2
,
松居 宏樹
3
,
康永 秀生
3
,
川井 章
2
Masaya SEKIMIZU
1
,
Koichi OGURA
2
,
Hiroki MATSUI
3
1昭和大学,整形外科
2国立がん研究センター中央病院,骨軟部腫瘍・リハビリテーション科
3東京大学大学院医学系研究科,臨床疫学・経済学
キーワード:
Soft tissue sarcoma
,
Nomogram
,
Predictive model
Keyword:
Soft tissue sarcoma
,
Nomogram
,
Predictive model
pp.1523-1529
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001940
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要旨:われわれは,本邦最大の骨軟部腫瘍患者レジストリーである全国骨・軟部腫瘍登録に登録された四肢・体幹部原発悪性軟部腫瘍に対して根治的手術が行われた2,827例の患者の臨床データを用いて,術後2年の無局所再発生存率,無遠隔転移生存率,腫瘍特異的生存率を予測するノモグラムを開発した。Concordance indexはそれぞれ0.73,0.70,0.75であり,高い予測能を有するノモグラムを開発することに成功した。様々な背景をもつ悪性軟部腫瘍患者の個別の予後を正確に予測することは,臨床現場において,治療方針を決定する上で非常に重要であり,本ノモグラムを使用することで,個別化医療を推進する一助となる可能性がある。また,今後,さらにより長期の予後を予測することが可能なノモグラムの開発を計画している。
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