Japanese
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特集 作業療法を活用するには
精神障害における就労支援の作業療法
Occupational Therapy for Employment Support in Mental Disorders
馬塲 順子
1
Naoko Baba
1
1横浜市総合保健医療センター(横浜市精神障害者就労支援センター)
1Yokohama Comprehensive Care Continuum, Yokohama, Japan
キーワード:
Occupational therapy
,
Employment support
,
Client-centered
,
Model of human occupation
Keyword:
Occupational therapy
,
Employment support
,
Client-centered
,
Model of human occupation
pp.835-844
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205653
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はじめに
就労の目的は,収入,自己実現,社会参加,役割の獲得,生きがいなど多岐に及ぶ。その目的の達成のため,就職だけをゴールとするのではなく,就労を通じて希望する生活を維持していくことは重要な課題である。
近年では,就労の社会資源の充実化や,障害者雇用に関連する法改正の影響で,精神障害者の就労の場は拡大しており,多くの精神障害者が就職を果たすことができている。しかし一方で精神障害者の早期離職は課題であり,離職には仕事とのミスマッチだけではない個人的な理由も多い。個々人にとって意味のある就労生活を維持するため,当事者が仕事にどのような意味を持つかを理解しながら,当事者中心で支援する必要性は高い。
本稿では,精神障害者雇用に関する最近の状況や,作業療法士の就労支援に関する概要と,作業療法特有の理論を用いて精神障害者の就労支援事例を紹介する。
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