整形外科領域のimplant failure 感染と破損、摩耗
インプラントの機械的破損 機械的破損とその対策 脊椎インプラント
根尾 昌志
1
,
藤林 俊介
,
中村 孝志
1京都大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
脊椎骨折
,
脊髄造影
,
脊柱管狭窄
,
脊柱側彎症
,
結核-脊椎
,
脊椎固定術
,
脊椎疾患
,
脊椎腫瘍
,
X線CT
,
軟骨肉腫
,
人工器官機能不全
,
人工器官と補綴物
Keyword:
Chondrosarcoma
,
Myelography
,
Radiography
,
Prosthesis Failure
,
Scoliosis
,
Spinal Diseases
,
Spinal Fusion
,
Spinal Neoplasms
,
Spinal Stenosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Tuberculosis, Spinal
,
Spinal Fractures
,
Prostheses and Implants
pp.886-893
発行日 2009年7月20日
Published Date 2009/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009285079
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胸・腰椎、頸椎のインプラントについて、その原因、危険因子を考察した。約8年間に行った全脊椎インストゥルメンテーション手術を対象とした。そのうち把握できたインプラントの機械的破損例を集計し、各症例の疾患、術式、固定範囲、使用インプラント、破損部位、臨床症状などを調査した。全脊椎手術は1616例あり、そのうちインストゥルメンテーション手術は789例であった。把握できたインプラント破損は、胸・腰椎手術493例中14例16回、頸椎前方手術128例中1例1回、頸椎後方手術168例中4例4回であった。胸・腰椎手術ではロッド折損が10例12回ともっとも多く、椎弓根螺子(PS)からのロッド引き抜けが2例2回、PSの折損が1例1回、術中のフック折損が1例1回であった。頸椎手術では、前方ロッキングスクリューのバックアウトが1例、PSの折損が2例、環軸関節貫通螺子の折損が1例、ロッド折損が1例であった。
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