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特集 運動器のバイオメカニクス―Cutting Edge 2021:新しい解析手法と知見
Ⅳ.骨・軟骨・細胞
全視野変形計測のためのデジタル画像相関法の基礎と応用
Fundamentals and applications of digital image correlation method for whole-field deformation measurement
森田 康之
1
Yasuyuki MORITA
1
1熊本大学大学院,先端科学研究部
キーワード:
3D deformation measurement
,
Digital volume correlation
,
Cell-ECM interaction
Keyword:
3D deformation measurement
,
Digital volume correlation
,
Cell-ECM interaction
pp.667-673
発行日 2021年4月30日
Published Date 2021/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001725
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要旨:測定対象物全体の変形場を定量的に可視化する光学的全視野計測法は,光干渉法が代表的であったが,デジタル画像相関法(DIC法)に代わりつつある。このDIC法は,手軽な測定手法であることに加え,変形場を見たい測定対象が平面(2D-DIC),三次元表面(Stereo-DIC),三次元内部(3D-DIC/DVC)といずれでもよく,限定されない。そのなかでも,三次元内部の変形場を測定するDVC法は,基本的に破壊検査ができず,非破壊的に内部状態を観察することを原則とする医学・生物学と相性が良く,これらの分野で最も威力を発揮する測定手法といえる。筆者の研究室では,物理生物学を基盤とするがん研究にこのDVC法を応用し,がん細胞と細胞外マトリックス(ECM)の力学的相互作用に関する研究から,転移の力学的機構の解明に挑んでいる。
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