Japanese
English
腱・靱帯研究のフロンティア
(12)非線形光学と画像解析を利用した結合組織の定量分子イメージング
Quantitative molecular imaging for connective tissues using nonlinear optics and image analysis
齋藤 卓
1
,
今村 健志
1
Takashi SAITOU
1
1愛媛大学大学院医学系研究科,分子病態医学講座
キーワード:
Nonlinear optical imaging
,
Second harmonic generation
,
Image analysis
Keyword:
Nonlinear optical imaging
,
Second harmonic generation
,
Image analysis
pp.1825-1830
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001558
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
バイオイメージングは,生体内部における分子の構造,局在や機能を画像として可視化する技術である。放射線を利用したコンピュータ断層撮像(computed tomography),電磁場を利用した核磁気共鳴画像法(magnetic resonance imaging)や光を利用した光学顕微鏡などが臨床現場において疾患の診断に活用され,イメージングは医療に欠かすことのできないものとなっている。これらイメージング手法の中でも光は,空間分解能に優れ,1細胞レベルで生体組織の観察を行うことができる。近年,光学顕微鏡技術は大きな発展を遂げており,基礎的な生物・医学研究に活用されるのみでなく,様々な病態の診断技術として期待されている1)。特に,非線形光学現象を利用した染色・標識を必要とせずに特異的な分子イメージングができる技術が注目を集めている2)。その中でも第2高調波発生(second harmonic generation;SHG)は,無染色で生体組織内のコラーゲンを特異的に可視化することのできる技術である3)。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.