増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
Ⅰ.見る,観る,視る
マウス生体深部蛍光イメージング
今村 健志
1,2
,
齋藤 卓
1,2
Imamura Takeshi
1,2
,
Saitou Takashi
1,2
1愛媛大学大学院医学系研究科分子病態医学講座
2愛媛大学医学部付属病院先端医療創生センター
キーワード:
生体蛍光イメージング
,
Intra-vital fluorescence imaging
,
2光子励起蛍光顕微鏡
,
two-photon excitation microscopy
,
長波長励起
,
Long wavelength excitation
,
補償光学
,
Adaptive optics
Keyword:
生体蛍光イメージング
,
Intra-vital fluorescence imaging
,
2光子励起蛍光顕微鏡
,
two-photon excitation microscopy
,
長波長励起
,
Long wavelength excitation
,
補償光学
,
Adaptive optics
pp.402-403
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200665
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蛍光イメージング技術の急速な進歩によって,動物が生きている状態で,複数の細胞の動態や機能を同時に画像化して解析することができようになり,これまで解析が困難であった細胞多様性に関する研究が大きく進んだ1,2)。しかし生体組織は高散乱体で,蛍光吸収や屈折率差などの問題も生じることから生体深部蛍光イメージングには限界がある。この光学的な問題を解決する手段として,筆者らは2光子励起顕微鏡の励起光源を長波長化して生体組織の散乱の影響を軽減し,補償光学を応用して屈折率差によるインデックスミスマッチを改善する新たな2光子励起顕微鏡を開発した。本稿では,マウス生体深部の蛍光イメージングについて,開発した新規生体深部観察用2光子励起顕微鏡を中心に最近の知見を紹介する。
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