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特集 整形外科診療におけるエコー入門—さあ使ってみよう超音波
疾患別テクニック
-—関節リウマチ診断におけるエコーの有用性—
Diagnostic utility of ultrasound in patients with rheumatoid arthritis
岡野 匡志
1
Tadashi OKANO
1
1大阪市立大学,整形外科
キーワード:
Diagnosis
,
Rheumatoid arthritis
,
Ultrasound
Keyword:
Diagnosis
,
Rheumatoid arthritis
,
Ultrasound
pp.1367-1373
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001456
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要旨:関節リウマチ(RA)においてエコーは,鑑別診断を含めた早期診断から治療効果判定へと幅広くその有用性が認められている。その背景には,高周波プローブの登場によって小関節の詳細な観察が可能となったことや,感度の高いパワードプラ法の登場により微細な炎症を検出することができるようになったことなどが挙げられる。また,RAに特異的な所見や,RA以外の様々な他の疾患の病態を反映した特異的なエコー所見や画像パターンがあることがわかってきた。さらに,近年RA治療薬の進歩によって関節破壊を進行させないためのタイトコントロールの重要性が認識されたことで,関節破壊を進行させる可能性のある滑膜炎を可視化できる画像診断の重要性が大きな意味を持つようになってきた。侵襲なく関節内の病態を可視化できるエコーの有用性は高く,実臨床において必要不可欠なツールになりつつあるといえる。
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