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特集 整形外科診療におけるエコー入門—さあ使ってみよう超音波
部位別テクニック
-—肩関節診療におけるエコーの活用—
Beneficial use of ultrasound for the treatment on shoulder joint patients
岩本 航
1
,
喜友名 翼
1
Wataru IWAMOTO
1
1江戸川病院,スポーツ医学科
キーワード:
Shoulder
,
Ultrasound
,
Injections
Keyword:
Shoulder
,
Ultrasound
,
Injections
pp.1315-1325
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001451
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要旨:肩関節疾患を診断する上で,単純X線から得られる情報は少ない。そのため自覚症状や理学所見から病態を推測し経過に応じてMRI検査で確定診断が行われてきた。運動器エコーが普及したことにより,肩関節診療が大きく変化してきている。腱板や上腕二頭筋長頭腱など単純X線で確認できない軟部組織の状態を即座に確認できるようになり,初診時から確定診断と治療が行えるようになってきた。特に,中高年に多い凍結肩・腱板断裂・石灰沈着性腱板炎の診断には単純X線やMRI検査がなくとも,エコーでほぼ診断可能である。今後,肩関節の診療において,エコーが画像診断の第一選択となっていくことは間違いない。基本的なエコーの走査方法,診断,ガイド下注射は行えるようにしておく必要があると思われる。
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