Japanese
English
特集 整形外科診療におけるエコー入門—さあ使ってみよう超音波
部位別テクニック
-—足・足関節診療におけるエコーの有用性—
Utility of ultrasonography for foot and ankle lesions
松井 智裕
1
,
田中 康仁
2
Tomohiro MATSUI
1
,
Yasuhito TANAKA
2
1済生会奈良病院,整形外科
2奈良県立医科大学,整形外科
キーワード:
Ultrasonography
,
Ankle sprain
,
Tendinopathy
Keyword:
Ultrasonography
,
Ankle sprain
,
Tendinopathy
pp.1353-1365
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001455
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:足・足関節においては足関節捻挫,アキレス腱外傷/障害,足底腱膜障害が超音波(エコー)診療を導入しやすく有用性も高い。足関節捻挫の診療では,骨折と靱帯損傷の有無を中心に評価する。また,エコー下の前方引出しテストによる骨片・靱帯断裂部の不安定性評価が診断・保存療法の経過観察に重要である。アキレス腱外傷でも動的評価が重要であり,足関節底屈時に断端同士が十分に接触することがアキレス腱断裂の保存療法における必要条件である。アキレス腱・足底腱膜障害では,腱肥厚,骨棘形成,血流増加などにより診断し,そのままエコーガイド下に注入療法を行うことが可能である。正確な診断および適切な治療には,基本構造の解剖と正常エコー画像を熟知し,診療にあたることが重要である。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.