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特集 骨折治療の現在地を知る!
Ⅲ.診断
小児肘関節外傷に対するエコー診断のすすめ
-―何をどの順番にみるか?―
Recommendations for echographic diagnosis of pediatric elbow trauma;what to look for and in what order?
中川 知郎
1
Tomoo NAKAGAWA
1
1帝京大学医学部附属病院,外傷センター
キーワード:
Echographic diagnosis
,
Ultrasound
,
Pediatric elbow trauma
Keyword:
Echographic diagnosis
,
Ultrasound
,
Pediatric elbow trauma
pp.485-492
発行日 2024年4月30日
Published Date 2024/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002960
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小児肘関節外傷の診断の問題点は,小児の肘関節の多くが軟骨で構成されるため,単純X線での評価が難しいことである。CTやMRIは有用であるが,検査に時間や侵襲が必要である。エコー診断は被曝もなく短時間で可能であり,小児肘関節外傷と相性の良い検査である。エコーを用いることで,X線で診断が難しい微小な外傷の診断,軟骨や骨端離開の評価,関節適合性の評価などを,迅速にベッドサイドで行うことができる。診断にあたって,救急分野でのFASTのように,定型化した診断方法を用いることにより,より短時間で正確な評価ができると考え,6つの走査方法について解説した。
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