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特集 整形外科診療におけるエコー入門—さあ使ってみよう超音波
部位別テクニック
-—腰・殿部診療におけるエコーの有用性—
Usefullness of ultrasound examination in low back and buttock pain
吉田 眞一
1
Shinichi YOSHIDA
1
1よしだ整形外科クリニック
キーワード:
Low back and buttock pain
,
Ultrasonography
,
Ultrasound-guided fascia hydrorelease
Keyword:
Low back and buttock pain
,
Ultrasonography
,
Ultrasound-guided fascia hydrorelease
pp.1345-1351
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001454
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要旨:従来整形外科診療で一般的であったX線,CT,MRI画像診断から,近年普及してきた超音波診療に注目が移りつつある。そのため診断・治療のターゲットは「骨・関節」から周辺「軟部組織」に関心が集まってきた。胸腰筋膜・上殿皮神経は体幹前屈と回旋動作で疼痛を認め腸骨稜でハイドロリリースし,腰椎椎間関節・多裂筋は体幹の伸展と回旋動作で疼痛を認め,関節包・多裂筋や支配神経の腰神経後枝内側枝で,腸腰靱帯・腰方形筋は体幹前屈と回旋動作で疼痛を認め横突起先端で,仙腸関節(後仙腸靱帯,骨間仙腸靱帯など)は体幹回旋・伸展動作でのPSIS付近の疼痛を確認した後,後方靱帯領域でのリリースが有効で,さらにその治療効果を持続させるために周辺軟部組織のリリースを追加する必要がある。上殿神経は片脚立位による体幹側方動揺性で診断した後,梨状筋上孔で,坐骨神経は股関節外旋筋群レべルで癒着部位を診断しリリースする。
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