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特集 医師の働き方改革への対応
睡眠確保と勤務間インターバルの重要性
Adequate sleep and the need for daily rest period
高橋 正也
1
Masaya TAKAHASHI
1
1独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所,過労死等防止調査研究センター
キーワード:
Non-work period
,
Workers’health
,
Quality of working life
Keyword:
Non-work period
,
Workers’health
,
Quality of working life
pp.899-906
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001349
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要旨:健康に,安全に,そして充実して働くには良好な睡眠が不可欠である。徹夜はアルコールをとったときと同じような状態になることが20年以上も前に証明されている。連夜にわたって短い睡眠が続くと,自覚のないままに作業能力が低下することも明らかになっている。睡眠を確保する手段として,退勤から次の出勤までに一定時間を空ける勤務間インターバルが注目されている。この策は従来の労働時間短縮より,もっと積極的に「働かない時間」を保証するものである。最新の研究によれば,勤務間インターバルを十分に保つと,睡眠は量的・質的に良好になり,疲労回復も促されることが示されている。その上,仕事の安全が高まることも期待されている。医師の働き方改革では追加的健康確保措置として,連続勤務時間制限と勤務間インターバルが提唱されている。それぞれの対策について,各医療機関における実践と結果を共有することが望まれる。
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