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特集 医師の働き方改革への対応
市中病院整形外科における過重労働改善への取り組み
Our efforts for the improvement of excessive work in orthopaedic department of an acute care hospital
山崎 隆志
1
Takashi YAMAZAKI
1
1武蔵野赤十字病院,整形外科
キーワード:
Excessive work of orthopaedic surgeon
,
Happiness of surgeon
,
Reform of working practices
Keyword:
Excessive work of orthopaedic surgeon
,
Happiness of surgeon
,
Reform of working practices
pp.883-889
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001346
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要旨:過重労働改善のために,外来縮小を目指した完全紹介制の導入,整形外科単独夜勤廃止の努力,代休導入などを行った。医師の総勤務時間と整形外科稼働との間には正の相関がないという不可解な結果が得られたが,医師の働き方の記録が不十分であるため,その原因が解明できなかった。関東地区整形外科勤務医会での調査により,医師の地域偏在の問題などとともに,タイムカードがない病院が半数近くを占めるなど,ここでも働き方の記録が不十分である状況が確認された。今後は自己研鑽を区別した勤務時間の記録が求められる。外科医の働き方改革においては幸福追求権などの憲法との整合性,給与減少に対する対策の議論が少ない。外科医の幸福は何かをよく考え,労働と余暇について適切なバランスを自ら検討する必要がある。
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