整形外科手術 名人のknow-how
Open wedge distal tuberosity tibial osteotomy(OWDTO)
秋山 武徳
1
,
仲村 俊介
1
Takenori AKIYAMA
1
1秋山クリニック
pp.740-745
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001303
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Open wedge高位脛骨骨切り術(open wedge high tibial osteotomy;OWHTO)後の膝蓋骨低位により,膝蓋大腿関節の変形性関節症(OA)が進行するリスクがある1)。そのため,OWHTOのascending cutを,脛骨粗面が近位骨切り片に残るdescending cutに変更する術式が報告されている2)。われわれは,そのdescending cutを脛骨軸に平行に行い,さらにヒンジを中心とした円弧状ライン上に前方からdescending cut面まで骨切り(arc cut)するopen wedge distal tuberosity tibial osteotomy(OWDTO)を開発した3)。これにより,骨切り部の開大時に,脛骨前方の骨欠損を残すことなく骨切り面の接触領域を拡大させることができ,膝蓋骨低位の予防に加え,安定性と骨癒合が有利となる。本稿ではその術式のポイントについて紹介する。
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