Hybrid closed wedge high tibial osteotomyにおける脛骨骨切除用楔状ブレードの開発

New wedge blade for hybrid closed wedge high tibial osteotomy

は じ め に

　Hybrid closed wedge high tibial osteotomy（hybrid CWHTO）における脛骨近位外側からの骨切除は，術後の下肢アライメントを決定する重要なプロセスである．標準的な術式では，骨切除の角度に見合うKirschner鋼線（Kワイヤ）を2本ずつ前額面に平行に刺入し，それぞれのKワイヤに沿って骨鋸で楔状に骨切除を行う．しかし，hybrid CWHTOは，従来のいわゆるCoventryのCWHTOと比較して骨切除量が少ないため，この楔状の骨切除手技には一定のラーニングカーブが存在する．

　われわれは，地元の医療機器製造メーカーとの医工連携により，hybrid CWHTOの際の楔状骨切除に使用するブレード［Miyatani Knee osteotomy wedge blade　（MK wedge blade）特許第6431641号］を開発したので報告する．