Japanese
English
臨床経験
長管骨変形に対するoblique wedge osteotomyの経験
Oblique Wedge Osteotomy for 3-dimensional Deformities of Long Bones
円山 茂樹
1
,
山本 哲司
1
,
橋本 橋本
2
,
角田 雅也
1
,
水野 耕作
1
Shigeki Maruyama
1
1神戸大学医学部整形外科
2三田市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe University, School of Medicine
キーワード:
correctional osteotomy
,
矯正骨切り術
,
malunoen
,
変形癒合
,
fibrous dysplasia
,
線維性骨異形成症
Keyword:
correctional osteotomy
,
矯正骨切り術
,
malunoen
,
変形癒合
,
fibrous dysplasia
,
線維性骨異形成症
pp.97-100
発行日 2001年1月25日
Published Date 2001/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903192
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抄録:長管骨の3次元的な変形に対して,これを一期的に矯正するoblique wedge osteotomyを2例の患者に対して行い,良好な成績を得た.症例1は27歳男性.左下腿の変形治癒骨折例で,𦙾骨近位骨幹部で15°の屈曲変形,15°の内反変形がみられた.変形部位で30°遠位に傾斜させた15°の前方を底辺としたoblique wedge osteotomyを行い,同時に15°遠位骨片を外反させて変形を同時に矯正した.症例2は26歳男性.左大腿骨の線維性骨異形成症で,骨幹部中央で15°の前方凸変形と22°の内反変形が認められた.近位に45°傾斜させた15°の前方wedgeの骨切りを行った後に,遠位骨片を22°外反させて変形を一期的に矯正し,同時に7mmの延長を追加した.Oblique wedge osteotomyは手技が極めて簡便で,一回の手術で長管骨の矢状面,冠状面の変形が同時に矯正でき,症例によっては骨の延長も可能である.骨切り面のfull contactが得られることから骨癒合も良好で,術中の矯正も可能である.
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