Personal View
患者さんの本音はどこに?
-―医師として,患者として―
兼氏 歩
1
Ayumi KANEUJI
1
1金沢医科大学,整形外科
pp.739-739
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001302
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私は2年半前に大腸がんを患った。腹腔鏡で切除していただき,当然しばらく入院とその後の闘病生活を送った。いつもは回診する側であった私が回診される側になった。入院患者となったのは貴重な経験であった。私の個人的な価値観かもしれないが,「患者さんは,先生が来るのをいつも待っている」ことや「痛みをできるだけ少なくしてほしい」ことなど,退院後に,あまり患者になった経験がないであろう医局の若い先生達にいくつか伝えた。文字数の関係でここではひとつだけ紹介する。「自宅が一番です。早期に自宅復帰できるようにしてあげてください」である。
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