Japanese
English
特集 半月板—Save the Meniscus
Ⅴ.円板状半月板の治療
円板状半月板と離断性骨軟骨炎
Discoid meniscus and osteochondritis dissecans
中前 敦雄
1
,
安達 伸生
1
,
石川 正和
1
,
亀井 豪器
1
Atsuo Nakamae
1
1広島大学大学院,整形外科
キーワード:
Knee
,
Osteochondritis dissecans
,
Discoid lateral meniscus
Keyword:
Knee
,
Osteochondritis dissecans
,
Discoid lateral meniscus
pp.679-684
発行日 2020年4月30日
Published Date 2020/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001288
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要旨:大腿骨外側顆の離断性骨軟骨炎(OCD)は外側円板状半月板に合併することが少なからずあり,外側円板状半月板を起因とした関節軟骨・軟骨下骨への力学的負荷が主な原因の一つであるとされている。また,外側円板状半月板に対する手術後にも大腿骨外側顆のOCDが生じることがある。OCDに対する外来での診断や評価にはMRIが有用であり,MRIによるOCDの病期分類としてはNelson分類がよく用いられる。膝OCDに対する治療法は,この病期分類や患者の年齢などに応じて決定する必要がある。骨端線閉鎖前の小児,特にNelson分類のgrade 1(軟骨面は正常だが病変部の信号変化あり)では保存療法が原則であるが,小児やその親にとっては長期の保存療法は精神的苦痛が非常に大きいことが問題となる。手術方法としては病期分類や患者の年齢などに応じて,ドリリング(順行性または逆行性)やPLLAピンなどを用いた骨軟骨片固定術,自家骨軟骨柱移植術,自家培養軟骨移植術などが選択される。
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