Japanese
English
特集 半月板—Save the Meniscus
Ⅰ.半月板の基礎
半月の発生と解剖
Embryology and anatomy of menisci
鈴木 大輔
1
,
名越 智
2
Daisuke SUZUKI
1
,
Satoshi NAGOYA
2
1千歳リハビリテーション大学
2札幌医科大学,生体工学運動器治療開発講座
キーワード:
Meniscus
,
Embryology
,
Anatomy
Keyword:
Meniscus
,
Embryology
,
Anatomy
pp.485-492
発行日 2020年4月30日
Published Date 2020/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001263
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要旨:半月の進化的側面,発生,肉眼的構造,組織学的構造について記載した。ヒトは膝が完全伸展するが,この過程で外側半月後角に脛骨付着部がつくられるという形質を獲得した。半月は在胎8週の胚後期につくられ,9週で半月内にコラーゲン線維がつくられる。胎児期の血管支配は全周に及ぶが,出生時には明らかに内周1/3の血管支配は減少している。内側半月,外側半月はそれぞれC型をしており,断面は脛骨と大腿骨の空隙を埋めるようなくさび型三角形をしている。日本人はPCL後方に存在するWrisberg靱帯を持つことが多い。半月は線維軟骨からできているが,外周領域では線維が卓越し,内周領域では軟骨が卓越する。半月の脛骨付着部は一般的な靱帯と同様direct insertionであり,靱帯様半月,非石灰化線維軟骨,石灰化線維軟骨,骨の4層構造をとる。
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