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特集 骨粗鬆症性椎体骨折治療の最新知見
骨粗鬆症性椎体骨折治療体系における医療経済
Medical cost in the treatment for osteoporotic vertebral fracture
高橋 真治
1
,
星野 雅俊
1
,
中村 博亮
1
Shinji TAKAHASHI
1
1大阪市立大学大学院医学研究科,整形外科学教室
キーワード:
Osteoporotic vertebral fracture
,
Medical cost
,
QALY
Keyword:
Osteoporotic vertebral fracture
,
Medical cost
,
QALY
pp.211-215
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001186
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要旨:骨粗鬆症患者は社会の高齢化とともに増加しており,それに伴い医療費の増加も見込まれる。毎年多額の国債を発行している本邦において医療費の問題は喫緊の課題であり,医療者は治療の費用対効果について理解を深める必要がある。薬剤に関して,ビスホスホネートは費用対効果に優れるが,デノスマブは高額なため高リスク群に使用すべきである。テリパラチドはさらに高額な薬剤のためその使用は限定すべきである。また,椎体骨折の外科的治療に関しては,balloon kyphoplasty(BKP)の費用対効果は報告によりばらつきはあるが,われわれが本邦で実施した研究では,遷延治癒の高リスク群に対するBKPの費用対効果は許容範囲内であった。治療の費用対効果をより適切にするためには,適切な患者選択・治療選択が重要である。
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