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特集 骨粗鬆症性椎体骨折治療の最新知見
骨粗鬆症分野における基礎研究ホットトピックス
-―腰痛,サルコペニア,画像診断について―
Hot topics in basic research of osteoporosis;low back pain, sarcopenia and diagnostic imaging
稲毛 一秀
1
,
折田 純久
1
,
鈴木 都
2
,
江口 和
1
,
志賀 康浩
1
,
大鳥 精司
1
Kazuhide INAGE
1
,
Miyako SUZUKI
2
1千葉大学大学院医学研究院,整形外科学
2千葉大学大学院医学研究院,環境生命医学
キーワード:
Low back pain
,
Sarcopenia
,
Diagnostic imaging
Keyword:
Low back pain
,
Sarcopenia
,
Diagnostic imaging
pp.203-210
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001185
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要旨:本稿では骨粗鬆症分野の基礎研究のうち,特にホットトピックスである3つの分野(腰痛,サルコペニア,画像診断)について概説した。まず腰痛についてであるが,骨粗鬆症患者が腰痛を訴える原因として ① 脊椎疾患の合併,② 骨折,③ 骨粗鬆化の3つが注目されている。重要な点は,これらの原因は独立して存在するのではなく,互いが重複して存在することが多いということである。次にサルコペニアであるが,その発症および進行には筋再生能の低下,内分泌機能異常,微小炎症(炎症性サイトカイン),ビタミンDおよびビタミンD受容体,骨粗鬆症など様々な誘因がある。さらにそれらの誘因は相互作用を有しており,複雑な病態をなしていることを理解することが重要である。最後に画像診断であるが,特に注目されている手法として ① 海綿骨スコア(TBS),② 有限要素法(CT/FEM),③ 高解像度末梢骨用定量的CT(HR-pQCT)がある。
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