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特集 脊椎疾患・関節疾患による慢性疼痛治療 update
慢性疼痛に対する心理的アプローチ
Psychological approaches to chronic pain management
西原 真理
1
Makoto NISHIHARA
1
1愛知医科大学医学部,学際的痛みセンター
キーワード:
Psychological factors
,
Psychiatric issues
,
CBT(cognitive behavioral therapy)
Keyword:
Psychological factors
,
Psychiatric issues
,
CBT(cognitive behavioral therapy)
pp.1381-1388
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001063
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要旨:慢性疼痛は複雑な病態であり,単一の治療方法で対処することは困難である。このために心理的アプローチの必要性が高まっている。しかし,この治療方法を導入するためにはまず正確な病態分析が必要である。精緻な身体的評価による器質要因の探索から始まり,精神障害の有無,個別的な心理・社会要因の分析が欠かせない。それらを踏まえて,心理療法が開始されるが,どのような治療においても時間をかけた導入また治療関係の成熟が重要である。一般的な精神療法のエッセンスである小精神療法は治療者の基本姿勢として見直したい。また第二世代認知行動療法(cognitive behavioral therapy;CBT),第三世代CBTとしてマインドフルネス,アクセプタンス & コミットメント・セラピー(acceptance and commitment therapy;ACT)の有効性は実証されている。
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