Japanese
English
臨床
当科における上肢発生軟部肉腫に対する治療成績
Functional and oncological outcomes after limb-salvage surgery for primary sarcomas of the upper limb
中橋 尚也
1
,
江森 誠人
1
,
水島 衣美
1
,
高橋 信行
1
,
入船 秀仁
2
,
山下 敏彦
1
Naoya NAKAHASHI
1
,
Hideto IRIFUNE
2
1札幌医科大学,整形外科学講座
2北海道大野記念病院
キーワード:
Sarcoma
,
Functional and oncological outcomes
,
Reconstruction
Keyword:
Sarcoma
,
Functional and oncological outcomes
,
Reconstruction
pp.1143-1147
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001000
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要旨:上肢発生軟部肉腫における治療では,腫瘍学的予後と機能的予後の両立が重要である。本研究は上肢発生軟部肉腫に対して当科で治療を行った38例の腫瘍学的予後と機能的予後を上腕と前腕に分けて調査した。当科の治療成績は,これまでの報告と同程度であった。特に,前腕は正常軟部組織量が限られているため切除縁の確保により機能悪化が危惧される。しかし本研究では,腫瘍発生部位,機能再建の有無で有意差はなく,前腕発生軟部肉腫においても,機能再建を併用することで腫瘍学的予後と機能的予後の両立が期待できる可能性がある。
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