発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006036255
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難治性軟部肉腫の2例(症例1:43歳男,症例2:64歳男)に対し電撃化学療法を行った.腫瘍に通電して電気穿孔を生じさせ,抗悪性腫瘍薬にはブレオマイシンを用いた.症例1では頭皮の腫瘤は治療翌日より平坦化し,死亡までの14ヵ月間に再発はみられなかった.症例2では造影CT上抗腫瘍効果を認め,4回の電撃化学療法を行った.2例とも重篤な合併症はなかった.電撃化学療法は全身化学療法が不可能,あるいは無効で,手術および放射線療法による局所コントロールが困難な表在性の軟部肉腫に対する最終手段として期待できるものと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005