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特集 大腿骨近位部骨折における二次性骨折の予防
二次性骨折予防のための骨粗鬆症治療連携における診療所の役割
Role of clinics in osteoporosis treatment coordination for secondary fracture prevention
鶴上 浩
1
Hiroshi TSURUKAMI
1
1鶴上整形外科リウマチ科
キーワード:
Clinic
,
Treatment coordination
,
Secondary fracture prevention
Keyword:
Clinic
,
Treatment coordination
,
Secondary fracture prevention
pp.945-954
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003060
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要旨:2022年4月に新設された「二次性骨折予防継続管理料」は骨粗鬆症治療の継続を目的としているが,維持期診療所においては管理料3は算定されていないことが明らかになってきた。循環型の病診連携も,医師の働き方改革の影響もあり今後課題が増えてくる懸念がある。脆弱性骨折後の多くの症例は内科を中心としたかかりつけ医を受診しており,① 治療継続,② 薬剤選択,③ 治療効果判定のために今後かかりつけ医と整形外科診療所の診診連携が必要となってくる。特に治療効果判定のために必要な骨密度検査(二重エネルギーX線吸収法[DXA])は,診療所でも十分に検査することができるようになってきている。また,診療所を中心とした医歯薬連携,保険調剤薬局との連携は,有害事象による治療の途絶や中断を防ぐためにも,今後ますます重要となってくる。今後はさらに内科かかりつけ医の二次性骨折予防継続管理料の申請を増やすことが重要である。
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