Japanese
English
特集 リハビリテーション医学・医療の最前線
FESを用いた運動機能再建とリハビリテーション医療
Rehabilitation medicine for the reconstruction of motion using FES
松永 俊樹
1
,
島田 洋一
2
,
宮腰 尚久
2
,
工藤 大輔
2
,
斉藤 公男
1
,
木村 竜太
3
Toshiki MATSUNAGA
1
,
Yoichi SHIMADA
2
,
Ryota KIMURA
3
1秋田大学医学部附属病院,リハビリテーション科
2秋田大学大学院医学系研究科医学専攻機能展開医学系,整形外科学講座
3秋田厚生医療センター,整形外科
キーワード:
Functional electrical stimulation
,
Spinal cord injury
,
Movement reconstruction
Keyword:
Functional electrical stimulation
,
Spinal cord injury
,
Movement reconstruction
pp.1075-1082
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000988
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:機能的電気刺激(functional electrical stimulation;FES)は,主に脊髄損傷などの中枢性運動麻痺に対し,プログラム刺激を行うことで合目的動作を再建する治療法である。運動機能再建だけでなく,痙性改善,血流促進,不全麻痺回復などの刺激による治療的効果も期待できる。近年,新たな表面電極FESシステムが普及しつつあり,代表的なものにNESSシステムがある。上肢用のH200ハンド・リハビリテーション・システムと下肢用のL300フットドロップ・システムがあり,上肢用では把持動作再建,下肢用では麻痺性下垂足の歩行再建などが可能となる。将来的には,完全埋め込み電極システムの実用化や,リハビリテーションロボットとのハイブリッド治療が,FESによるリハビリテーション医療の可能性をさらに拡大することが期待される。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.