整形外科手術 名人のknow-how
変形性足関節症に対する回転骨切りを併用した脛骨骨切り術の工夫
渡邉 耕太
1
Kota WATANABE
1
1札幌医科大学保健医療学部,理学療法学第二講座
pp.930-933
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000953
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内側型変形性足関節症に対する脛骨遠位部の骨切り術は,効果の高い術式である。この領域における本邦の先生方の功績は大きく,術式が工夫・開発され広く用いられてきた1)~4)。現在も様々な術式が行われているが,骨切り術の宿命としての合併症は皆無ではない5)。脛骨遠位部は軟部組織が薄く,骨癒合が必ずしも良好な部位とはいえない。偽関節,感染,創治癒遅延など合併症の危険性を少しでも低下させることが望まれる。また骨切りの術中に起こりうる合併症として,予期しない骨折や神経血管損傷などが挙げられる。本稿では筆者らが行っている術式とそのポイントについて紹介する。
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