Japanese
English
特集 変形性足関節症の最新の治療
変形性足関節症に対する下位脛骨骨切り術
Low tibial osteotomy for ankle osteoarthritis
外園 泰崇
1
,
生駒 和也
1
,
牧 昌弘
1
,
細川 俊浩
1
,
大橋 鈴世
2
,
高橋 謙治
1
Yasutaka SOTOZONO
1
,
Suzuyo OHASHI
2
1京都府立医科大学大学院,運動器機能再生外科学(整形外科)
2同上,リハビリテーション医学
キーワード:
Ankle osteoarthritis
,
Low tibial osteotomy(LTO)
,
Joint preserving surgery
Keyword:
Ankle osteoarthritis
,
Low tibial osteotomy(LTO)
,
Joint preserving surgery
pp.241-247
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002897
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要旨:変形性足関節症に対する下位脛骨骨切り術(LTO)は,脛骨遠位で骨切りを行い,距腿関節のアライメントを改善させることによって足関節内の応力集中を分散させ,外側に残存した関節軟骨に荷重を担わせることを目的とした手術である。足関節機能を温存しつつ除痛と歩行能力の改善が得られ,さらに関節症の進行を阻止することができる。われわれは高倉・田中分類Ⅱ期,Ⅲ-a期で,荷重時距骨傾斜角(TTW角)が10°以下の症例をLTOの適応としている。手術では脛骨正面天蓋角(TAS角)95°,脛骨側面天蓋角(TLS角)85°を目標に,内果下端から5cm近位部で脛骨骨切りを行っている。矯正不足にならないために,脛骨骨切りに加えて腓骨骨切りも行っている。脛骨骨切りの際には,皮質骨の連続性が絶たれると整復位の保持が困難となるため,外側後方皮質を温存することが重要である。
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