Japanese
English
特集 変形性足関節症の最新の治療
変形性足関節症に対する遠位脛骨関節内骨切り術
Distal tibial intra-articular osteotomy(DTIO)for ankle osteoarthritis
原田 将太
1
,
結城 拓也
1
,
浅原 智彦
2
,
寺本 司
1
Shota HARADA
1
,
Tomohiko ASAHARA
2
1福島県立医科大学,外傷学講座
2愛野記念病院,整形外科
キーワード:
Distal tibial oblique osteotomy
,
Distal tibial intra-articular osteotomy
,
Ankle osteoarthritis
Keyword:
Distal tibial oblique osteotomy
,
Distal tibial intra-articular osteotomy
,
Ankle osteoarthritis
pp.257-264
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002900
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要旨:変形性足関節症(AOA)の手術治療に際し,われわれの施設の足の外科グループは可能な限り関節温存に努めており,病期にかかわらず距腿関節可動域が残存していれば遠位脛骨斜め骨切り術(DTOO)を選択している。変形の程度によってはDTOO単独では関節適合性が十分には得られない症例も経験しており,必要に応じて遠位脛骨関節内骨切り術(DTIO)や遠位腓骨斜め骨切り術(DFOO)も施行してきた。DTIOやDFOOの基本コンセプトはDTOOと同様で,関節適合性を改善させて動的安定性を獲得し,接触面積を増大させることで荷重時の圧分散を図ることにある。結果としてアライメントも変化するが,アライメント矯正を主目的とした低位脛骨骨切り術(LTO)のコンセプトとは全く異なる。内反型AOAに対して単独のDTIOを施行した症例と,DTOOとmedial-DTIOを併用した症例,また外反型AOAに対してDFOOとlateral-DTIOを併用した症例の3例を提示し,その適応と限界,実際の術式のコツを詳述した。
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