Personal View
キーパーソンとの出会いとぶれないオリジナリティー
関口 美穂
1
Miho SEKIGUCHI
1
1福島県立医科大学医学部附属実験動物研究施設,整形外科学講座
pp.929-929
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000952
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症例報告や小規模の観察研究で成果を発信するという経験を経て,大学院に入学し私の基礎研究歴がスタートしました。私の所属する整形外科学講座では,当時の主任教授の菊地臣一先生の指導のもと,基礎・臨床研究のモットーは「臨床の疑問が,重要な研究のテーマ。流行りに流されるな」でした。学位は腰部脊柱管狭窄の神経性間欠跛行の病態解明がテーマで,先輩方が確立した疾患モデルと計測システムを用いて,私は遂行するのみという恵まれた環境でした。学会で症例報告をすると,偉い先生に「私の経験から,これについては,別な選択肢があったのではないか」と質問されても,経験がほとんどない状況では,全く回答の選択肢すらありませんでした。
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