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特集 がんロコモの展望
がんロコモとがんリハビリテーション治療との関係性
Relationship between locomotive syndrome in cancer patients and cancer rehabilitation
酒井 良忠
1
Yoshitada SAKAI
1
1神戸大学大学院医学研究科,リハビリテーション機能回復学
キーワード:
Rehabilitation/cancer
,
Locomotive syndrome/cancer patients
,
Bone metastasis
Keyword:
Rehabilitation/cancer
,
Locomotive syndrome/cancer patients
,
Bone metastasis
pp.835-841
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000928
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要旨:がん発生数の増加とがん治療の進歩によりがんサバイバーの増加が社会問題となって久しい。がん治療の外来移行,在宅での看取りなど,がんサバイバーは自宅で生活し,就労をする必要性が高くなってきた。その中でがん患者の移動能力の維持と運動器管理は重要であり,がんロコモという疾患概念が提唱された。一方,がんリハビリテーション治療は,移動能力,ADL維持のみならず,がん治療の合併症予防の目的や緩和治療の手段など幅広い適応を持つ治療法である。この中で,がんリハビリテーション治療の処方時に,がんロコモを鑑別する必要があり,リスク管理に重要である。またがんロコモの治療手段として,がんリハビリテーション治療が適応となることも多い。このため,がんロコモの啓発はがんリハビリテーション治療を安全に行い,またその適応を拡げるものであると考えられる。
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