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特集 整形外科同種移植の現状と課題
同種腱を用いた前十字靱帯再建術
Anterior cruciate ligament reconstruction using allograft
村松 孝一
1
,
井澤 浩之
1
,
蜂谷 裕道
1
Koichi MURAMATSU
1
1医療法人蜂友会 はちや整形外科病院
キーワード:
Anterior cruciate ligament
,
Reconstruction
,
Allograft
Keyword:
Anterior cruciate ligament
,
Reconstruction
,
Allograft
pp.1589-1594
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000700
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要旨:同種腱はACL再建術における移植腱として有用な選択肢の一つであるが,本邦では組織移植システムの構築が遅れているために一般的には普及していない。同種腱によるACL再建術は,自家腱と比べその臨床成績や安定性に遜色はないとする報告がある一方で,再断裂や安定性の面で自家腱に劣るという報告も散見される。1997年から2009年にかけて当施設で行った同種腱によるACL再建術は67膝あり,再断裂率は6膝(9.0%)であった。今回,4年以上経過した26膝の臨床成績を調査したところ,Lysholm scoreは術前平均64.0点が最終観察時89.2点に改善していた。KT1000脛骨前方移動量患健側差は平均1.7mmであった。回旋不安定性を残したものが30.0%,関節症性変化をきたしたものが18.2%あり,スポーツ復帰率は73.7%であった。
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