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特集 整形外科同種移植の現状と課題
同種骨を用いた脊椎固定術
Spine fusion surgery using allografts
加藤 賢治
1
,
水谷 潤
1
Kenji KATO
1
1名古屋市立大学,整形外科
キーワード:
Allografts
,
Spine
,
Fusion
Keyword:
Allografts
,
Spine
,
Fusion
pp.1573-1577
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000698
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要旨:脊椎固定術は各種手術手技の確立,手術機械などの発展により脊椎手術の一般的な手技となっている。腰椎固定術は後方椎体間固定術が主体であったが,最近ではアプローチの開発により側方椎体間固定術(LLIF)が行われるようになってきた。LLIFでは大きな椎体間ケージを入れることが可能であるため,ケージに充填する移植骨が多く必要である。また超高齢社会に突入した日本では成人脊柱変形に対してのアライメント矯正を行うlong fusionの手術でも多くの移植骨が必要である。移植骨は自家骨が理想であるが,採骨部の合併症が問題になることがあるため,人工骨や同種骨を用いる固定術が開発されてきた。同種骨の処理・管理は厳重に行われ,安全に使用できるようになっている。同種骨と自家骨の骨癒合率,手術成績は同程度であり同種骨を用いることで自家骨採骨による余分な合併症のリスクをなくすことができる。同種骨を用いた脊椎固定術は大変有用な手術手技である。
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