特集 肝の超音波を知り尽くす ―肝腫瘍の診断と治療支援
2.穿刺診断と治療支援(2)治療支援 a.Fusion画像による肝癌治療支援
小川 力
1
,
工藤 正俊
2
1高松赤十字病院消化器内科
2近畿大学医学部消化器内科
キーワード:
Fusion
,
肝細胞癌
,
造影超音波
,
ラジオ波焼灼術
,
仮想超音波
Keyword:
Fusion
,
肝細胞癌
,
造影超音波
,
ラジオ波焼灼術
,
仮想超音波
pp.1718-1724
発行日 2022年11月20日
Published Date 2022/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002454
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超音波検査は術者依存が強いこととCT,MRIに比べて客観性に劣ることが長年の問題点であった.その問題点を補正する方法としてFusion機能が各社から開発され,現在では超音波検査の日常診療に用いられている.また安全で確実なRFA,MWA等の穿刺治療を行うことに加え,治療効果判定の予想を含めた治療支援としてのFusion機能の重要性もさらに高まっている.一方で詳細な違いはあるが大部分が同じ原理を用いているにもかかわらず,各社のFusionおよびそのtechnologyの名称は違い,臨床現場で十分に整理,理解されていない現実がある.今回Fusionの歴史と最近の進化したFusion機能とその実臨床での使用方法について述べる.
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