Japanese
English
臨床
外反母趾に対する横軸アーチパッド付き足趾五分割靴下と足趾把持訓練の併用効果
Effect of a combination of five compartment socks with transverse arch pad and toe-grip exercise for hallux valgus
戸田 佳孝
1
Yoshitaka TODA
1
1戸田整形外科リウマチ科クリニック
キーワード:
Hallux valgus
,
Socks
,
Toe-grip strength
Keyword:
Hallux valgus
,
Socks
,
Toe-grip strength
pp.1417-1421
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000652
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:有痛性外反母趾患者に横アーチパッドを縫製した五分割靴下(パッド付き五分割靴下)を装着させ,足趾把持訓練を行わせると,足趾把持力と臨床症状の改善が増強するか否かを検討した。36例の外反母趾患者に共通療法として足趾把持訓練を3週間行わせた。18例にはパッド付き五分割靴下を併用し『靴下あり群』とし,18例には靴下を併用せず『靴下なし群』とした。治療前後で足趾把持筋力とfoot function index(足部機能指数:FFI)を計測し,それらの改善度を両群間で比較した。治療前後での足趾把持力の増加は,『靴下なし群』に比べて『靴下あり群』の方が有意に高値であった(p=0.047)。FFIの改善は,『靴下なし群』に比べて『靴下あり群』の方が有意に優れていた(p<0.0001)。外反母趾の保存的療法には足趾把持訓練によって患者の自己修復力を引き出し,装具療法で補強することが重要である。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.