Japanese
English
特集 THA―各種アプローチのコツとピットフォール
従来型のアプローチ
-―後方・後側方アプローチ―
Conventional approach;posterior and posterolateral approach
藤井 政徳
1
,
川原 慎也
1
,
池村 聡
1
,
濵井 敏
1
,
本村 悟朗
1
,
中島 康晴
1
Masanori FUJII
1
1九州大学,整形外科
キーワード:
Total hip arthroplasty
,
Posterior approach
,
Dislocation
Keyword:
Total hip arthroplasty
,
Posterior approach
,
Dislocation
pp.995-1000
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001376
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要旨:人工股関節全置換術(THA)の進入法の中で,後方アプローチは汎用性に優れており,専用の器具を必要とせず,複雑なTHAや再置換術まで対応可能である。また,股関節全体の視野が確保しやすく,操作性に優れることから世界的にも最も頻用されている。しかしながら,筋腱温存型アプローチと比較すると術後早期の機能回復や軟部組織緊張の維持,後方の関節安定性に劣る。術後脱臼を予防するため,combined anteversion techniqueを用いた正確なインプラント設置,適切な軟部組織緊張の再獲得,後方軟部組織の修復が重要である。THA経験の少ない術者は,まず従来型アプローチで股関節の機能解剖を理解し,正確なインプラント設置手技に習熟した上で,より低侵襲な進入法に移行することを推奨する。
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