Japanese
English
特集 Hip-Spine-Knee syndrome
変形性股関節症と脊椎骨盤アライメントの関係
Relationship between hip osteoarthritis and spino-pelvic alignment
立岩 俊之
1
,
遠藤 健司
1
,
宍戸 孝明
1
,
青木 真哉
1
,
西根 潤
1
,
山本 謙吾
1
Toshiyuki TATEIWA
1
1東京医科大学,整形外科学分野
キーワード:
Spino-pelvic alignment
,
Hip osteoarthritis
,
THA(total hip arthroplasty)
Keyword:
Spino-pelvic alignment
,
Hip osteoarthritis
,
THA(total hip arthroplasty)
pp.809-814
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000507
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要旨:股関節が脊椎骨盤アライメントに与える影響は,冠状面において,変形性股関節症により下肢短縮がある場合,脊椎側弯にてアライメントが代償されるが脊椎への負担が発生する。脊椎に可撓性が乏しい場合は体幹の重心線は患側に偏位し,脊椎,股関節のいずれにも影響を与える可能性がある。矢状面では,寛骨臼形成不全による変形性股関節症においては寛骨臼の前方被覆は小さく,応力集中の回避や疼痛の防御的反応のために骨盤は前傾する。変形に伴う股関節屈曲拘縮も骨盤前傾に作用し,腰椎は前弯を増強することにより代償する。腰椎前弯の増強により椎間関節の亜脱臼や椎間孔の狭小などが生じ腰痛や根障害の原因となる。しかし,変形性股関節症の発症は多因子素因であるため,その脊椎骨盤アライメントは多様である。
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