Japanese
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特集 Hip-Spine-Knee syndrome
脊柱変形患者立位歩行時の体幹下肢の関連
-―歩行解析から―
Gait analysis to evaluate global dynamic compensatory mechanisms in patients with degenerative lumbar kyphoscoliosis
司馬 洋
1
,
稲見 聡
1
,
森平 泰
1
,
竹内 大作
1
,
上田 明希
1
,
種市 洋
1
Yo SHIBA
1
1獨協医科大学,整形外科学
キーワード:
Gait analysis
,
Dynamic sagittal balance
,
Degenerative lumbar kyphoscoliosis
Keyword:
Gait analysis
,
Dynamic sagittal balance
,
Degenerative lumbar kyphoscoliosis
pp.803-808
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000506
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要旨:腰椎変性後側弯症のトレッドミル上の歩行を撮影し,三次元動作解析装置を用いて,下肢を含めた矢状面バランスの動的代償機能についての検討を行った。骨盤後傾の大きさにより2群に分け,それぞれにおいて各動的パラメータを測定し検討を行った。Large pelvic retroversion group(LR),small pelvic retroversion group(SR)ともに体幹は前傾したが,LR群では有意に体幹前傾となった。また両群ともに立位静止時に骨盤後傾であったが,歩行開始とともに骨盤は前傾となることが確認された。最大股関節屈曲角(HF max)は歩行開始時,終了時ともにLR群はSR群より有意に大きく,また最大股関節伸展角(HE max)に関して,歩行開始時LR群は最大伸展時にも屈曲傾向が強く,歩行開始時で有意差があった。つまり,LR群では股関節屈曲位での歩様がみられた。一方,最大膝関節屈曲角(KF max)に関しては2群間に有意差はなかったが,最大膝関節伸展角(KE max)に関しては歩行開始時にLR群で伸展角が小さく膝屈曲傾向であった。
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