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特集 脊椎脊髄外科の最近の進歩
Ⅰ.脊椎アライメント/画像診断
脊柱骨盤アライメントとQOL
Spino-pelvic alignment and health-related quality of life
本郷 道生
1
,
宮腰 尚久
2
,
島田 洋一
2
Michio HONGO
1
,
Naohisa MIYAKOSHI
2
1秋田大学医学部附属病院,整形外科
2秋田大学大学院医学系研究科,機能展開医学系整形外科学講座
キーワード:
Spine
,
Spino-pelvic alignment
,
Quality of life
Keyword:
Spine
,
Spino-pelvic alignment
,
Quality of life
pp.437-442
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000853
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要旨:成人脊柱変形のうち,脊柱後弯は疼痛や身体活動性の低下,バランス障害による易転倒性を生じ,呼吸機能や胃食道逆流症など内臓障害の原因となり健康関連QOL(HRQOL)を低下させ,さらには生命予後にも影響を及ぼす。脊柱後弯者におけるHRQOL低下には,脊柱骨盤矢状面アライメントの悪化,腰背部痛,背筋力,そして可動性の低下が重要な役割を果たす。脊柱後弯者に対する治療には,運動療法により背筋力,可動性,アライメントの改善が,手術療法では,アライメント不良や疼痛,HRQOLの改善が期待できる。脊柱変形によるQOLは地域や人種,生活習慣などによる差があるため,治療目標は,これらの違いを考慮する必要がある。
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