Japanese
English
臨床
手指近位指節間関節側副靱帯損傷における伸展制限の検討
Factors influencing extension lag after operative repair of injury of the proximal interphalangeal joint collateral ligament
久保田 豊
1
,
森谷 浩治
1
,
坪川 直人
1
,
成澤 弘子
1
,
秦 命賢
1
,
川瀬 大央
1
Yutaka KUBOTA
1
1新潟手の外科研究所病院
キーワード:
Proximal interphalangeal joint(PIP)
,
Collateral ligament
,
Extension lag
Keyword:
Proximal interphalangeal joint(PIP)
,
Collateral ligament
,
Extension lag
pp.765-768
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000491
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要旨:手指近位指節間(PIP)関節の側副靱帯損傷に対して,筆者らは関節不安定性があるものや,軽度でも疼痛が残存する症例に積極的に靱帯修復術を行ってきた。修復術により症状は改善するものの,術後に発生する伸展制限がしばしば問題になる。そこで,2012年から2016年までの間に当院で修復術を行った26例を対象に術後伸展制限を検討し,特にPIP関節の可動域,術前のストレス開大度,年齢を調査した。術前ストレス開大度と最終診察時のPIP関節伸展角度に相関関係はなかった。また,年齢とPIP関節の伸展角度にも相関関係はなかったが,40歳以上の症例はそれ未満に比べ有意に伸展制限が遺残していた。さらに,年齢が高く,術後1カ月時点のPIP関節の伸展角度が不良な症例は経時的に伸展角度の悪化をきたす可能性が推測された。
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