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特集 高齢者の脊髄損傷
高齢者の非骨傷性頚髄損傷
Cervical spinal cord injury without bone injury in geriatric patients
松林 嘉孝
1
Yoshitaka MATSUBAYASHI
1
1東京大学大学院医学系研究科,整形外科学
キーワード:
Spinal cord injury
,
Cervical spinal cord injury without bone injury
,
OSCIS
Keyword:
Spinal cord injury
,
Cervical spinal cord injury without bone injury
,
OSCIS
pp.285-289
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000368
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要旨:国内での高齢化に伴って高齢者の非骨傷性頚髄損傷は今後も増加が見込まれる。頚髄損傷は本人の生活を一変させるだけでなく,介護する家族の生活にも負担を与えるため,社会に与える影響は少なくない。非骨傷性頚髄損傷の治療に関して,手術が有効であるというレベルの高いエビデンスはなく,現段階では様々な職種との連携によりいかに機能予後を改善できるかが重要である。併発する消化管出血や肺炎などの管理が機能予後はもちろん,生命予後にも影響する。理学療法・作業療法を中心としたリハビリテーション,疼痛のコントロール,排尿管理,精神面のケア,さらには退院先の整備など整形外科医のみでは対応が十分できないことも多いが,QOLに与える影響は非常に大きく,多くの職種が迅速に同じ方向を向いて治療にあたる集学的治療が必須である。
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