Japanese
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特集 手・手関節鏡手術の現状と未来
Kienböck病に対する鏡視下手術
Arthroscopic treatment for Kienböck’s disease
清水 隆昌
1
,
面川 庄平
2
Takamasa SHIMIZU
1
,
Shohei OMOKAWA
2
1奈良県立医科大学,整形外科学教室
2同上,手の外科講座
キーワード:
Kienböck’s disease
,
Arthroscopy
,
Minimally invasive surgery
Keyword:
Kienböck’s disease
,
Arthroscopy
,
Minimally invasive surgery
pp.61-65
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000315
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要旨:Kienböck病に対する関節鏡を用いた治療法の報告は少ない。われわれは関節鏡を用いた診断と治療を行っており,鏡視下手術における手術手技,手術のコツ,利点,問題点を概説した。関節鏡を用いた評価で関節軟骨が温存できるものは,有頭骨頭を部分的に切除する月状骨除圧術を,関節軟骨が温存できないものは,月状骨を全切除する月状骨切除術を関節鏡視下に行う。Kienböck病に対する鏡下手術は,優れた除痛効果と機能回復が得られ有用な治療法となる。手根骨を切除することに伴う手根配列の変化や,手根骨橈側へ応力集中などが生じ,長期経過で関節症が出現する可能性はあるが,われわれの方法は,Kienböck病に対する治療法の一つとして選択できると考える。
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