Japanese
English
臨床
腱板広範囲断裂に対する鏡視下debridementの治療成績
Therapeutic results of arthroscopic debridement for massive rotator cuff tear
佐々木 宏介
1
Kosuke SASAKI
1
1JR九州病院,整形外科
キーワード:
Massive rotator cuff tear
,
Arthroscopic debridement
,
Minimally invasive surgery
Keyword:
Massive rotator cuff tear
,
Arthroscopic debridement
,
Minimally invasive surgery
pp.285-290
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000807
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要旨:肩腱板広範囲断裂に対する鏡視下debridementの治療成績を検討した。当科で腱板広範囲断裂に対して鏡視下debridementを施行した9例9肩を対象とした。男性4例・女性5例,平均手術時年齢75.4(67~85)歳,平均術後調査期間18.0(6~30)カ月であった。鏡視下にて,主に滑膜切除と肩峰下除圧を行った。日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準(JOA score)および肩関節自動屈曲角度を後ろ向きに調査し,これらを術前と最終調査時で比較し術後成績を評価した。最終調査時のJOA scoreは,総計だけでなく,疼痛項目・機能項目・可動域項目とも術前より有意に改善していた。また,最終調査時の肩関節自動屈曲角度も術前より有意に改善していた。鏡視下debridementは,断裂を許容する姑息的手術であるものの低侵襲というメリットがあり,腱板広範囲断裂に対する有効な術式の一つであると考えられた。
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