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特集 THA―各種アプローチのコツとピットフォール
筋腱温存型のアプローチ
-―Anterolateral supine(ALS)approach―
Total hip arthroplasty with anterolateral supine approach
赤石 孝一
1
Koichi AKAISHI
1
1弘前記念病院,整形外科
キーワード:
Total hip arthroplasty
,
Anterolateral supine approach
,
Minimally invasive surgery
Keyword:
Total hip arthroplasty
,
Anterolateral supine approach
,
Minimally invasive surgery
pp.1019-1028
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001379
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要旨:Anterolateral supine approachは,大腿筋膜張筋と中殿筋間から進入する仰臥位筋間進入法である。その利点として,① 筋間進入による早期回復が望めること,② 仰臥位のため骨盤面が安定しカップ設置精度が高いこと,③ X線透視装置使用が容易でインプラント設置状況や術中骨折を確認しやすいこと,④ 脚長差の確認が容易であること,⑤ 伸展可能なベッドを用いることで前後の脱臼抵抗性も十分に確認できること,⑥ 関節包靱帯や短外旋筋群の温存が十分可能であること,⑦ 関節包靱帯や短外旋筋群の走行および停止部の視認性が良好であるため選択的に切離することが可能であることなどが挙げられる。このように軟部組織を十分に温存した人工関節全置換術では,強い耐脱臼抵抗性を得られることで動作制限を強いることはせず,早期回復が期待できる。
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